5人組ダンス&ボーカルグループ超特急。
名曲ぞろいの中で私の好きな曲を紹介してます。
「On & On」は、2020年11月にリリースされたシングル「Revival Love」のカップリング。
公式YouTubeでLIVE映像が公開されてます。
この衣装、超特急らしくてとっても好き!
曲調は重たい感じのR&B。
いつも穏やかな超特急のメンバーも、この曲ではみんなキリッと厳しい表情です。
「Fantasista」もR&B系ですが、Fantasistaは良い意味で軽く力の抜けた感じに対して「On & On」は、かなり重め。
歌詞も「どんどん進んでいくぞ!」といった決意と情熱に溢れるかなり熱い内容です。
超特急自ら「今の超特急の決意を表した曲」と紹介しています。
とはいえあまり順風満帆な歌詞ではないです。
掴めそうで掴めない、届きそうで届かない。
そのもどかしさが切なさに変わるんじゃなくて自分への悔しさに変わる。
怒りにも似た悔しさを、エネルギーにして燃え滾(たぎ)らせてる感じ。
この曲は、編成がちょっと面白いんですよ。
一番の歌詞。こんな感じになっています。↓
Aメロの後にBメロ、普通の曲ならここでサビに入るんですが
Bメロと違うメロディーのB’メロが出てきます。
Bメロって一般的に、サビへつなぐ盛り上げ部分みたいな役割ですよね。
このOn&OnではBメロの
本物(リアル)だけをPick up
の歌詞で一度曲が盛り上がるのでサビに行きそうなのに、行かない。
その後のB’メロで更にもう一度盛り上げ直すのです。
これがまさに「掴めそうで掴めない、届きそうで届かない」の感じを表している気がします。
到達しかけたのに、できなかった。
そしてもう一度、下から這い上がっていきます。
冒頭のLIVE映像を見ると分かるけど、
B’メロの振り付けは、両手を下のほうから少しずつ上へと細かいクラップで刻みます。
その両手は最終的に頭上に行き、サビ直前の
この世界に刻み込め
でこぶしを振り上げて、サビの
On&On&On
でその手を勢いよく振り下ろす。
この、もどかしさからの~爆発!!が良い。よく考えられています。
曲と歌詞と振り付けのリンクが上手いです。
この曲の振り付けはs**t kingzのkazukiさんなんですね。
超特急と仲の良いkazukiさん。
超特急メンバーの心情やキャラクターをよくわかっているからこそ、この振り付けになったのでしょう。
デビュー曲のTRAINしかり、超特急には彼ら自身のことを表した曲が結構あるんですよねードラマチック!
ところで2020年の配信LIVE『Superstar』は、オープニングの3曲を
Fantasista → HeyHeyHey → On&On で繋いだんだよなー
R&Bやファンク系の曲を並べたあの流れは個人的に好きでした。
最近の超特急はこういうジャンルが多いですね、得意なんでしょうね。
パワフルな歌唱と、テクニカルなのにうまく力の抜けたダンスがマッチしてます。
以前安室奈美恵のFAST CARという曲について書きましたが、まさにあんな感じのジャズっぽさとジャンクみのある曲が最近の超特急に似合いそう…
超特急ユーキ君に踊ってほしい、安室奈美恵のナンバーその3【FAST CAR】 - PINKに交われば赤くなる
SOIL&"PIMP"SESSIONSやピアノジャックあたりがああいうスピード感のある曲を提供してくれないかな…
On&OnはこちらのCDに収録されています。↓
もうすぐ全国ツアー。楽しみ!↓