「gr8est journey」
グレイテスト ジャーニー と読みます。
この曲は超特急が2017年4月にリリースした「超ネバギバDANCE」のカップリング。
このCDでオリコン一位を獲得したり
ファンタジックなサウンドが可愛かったり
「超特急と行く!食べ鉄の旅」のテーマソングだったり
タカシ君が歌が急にうまくなっていたり
色々あるんですが
曲はまぁ普通。(ごめん)
じゃあ何がいいって
MVが良い。
このMVは7人のメンバー別に7通りのMVがあり、スマホの「縦画面」で視聴するデザインで作成されています。
彼ら7人は同じ電車に乗っていて、スマホの画面はそれぞれの「車窓」であるという設定。
メンバー別にMVが作られるのは他のアーティストでもあると思うけど
このMVの凄いところは
全員の画面を1号車から7号車まで横に連結すると、絵面が繋がっているという点。
車掌さんが1号車から7号車まで通ったり、
車窓の外に色んなものが通ったり、
メンバーが他のメンバーにちょっかいを掛けたりと、
物語がつながっていてまた別の作品になるのです。
見たほうが早いかも。
全7バージョンありますが、どれか1つだけ見れば何となくわかります。↓
1号車・コーイチ
https://live.line.me/channels/21/broadcast/2975627
2号車・カイ
https://live.line.me/channels/21/broadcast/2975600
3号車・リョウガ
https://live.line.me/channels/21/broadcast/2975577
4号車・タクヤ
https://live.line.me/channels/21/broadcast/2975551
5号車・ユーキ
https://live.line.me/channels/21/broadcast/2975535
6号車・ユースケ
https://live.line.me/channels/21/broadcast/2975481
7号車・タカシ
https://live.line.me/channels/21/broadcast/2975419
全体を連結させた全貌は、32:26あたりから見てください。↓
実際のスマホ7台を同時再生するのって至難の業だと思いますが・・。
これ考えた人、ほんとアイデアが素敵。
「連結すると一つの作品になる」というのが超特急の電車コンセプトにぴったりですし、
もちろん連結せず個々の画面でもきちんと成立してます。
推しメンだけを見るもよし、全体像を見るもよし。
更に、これから見る人にはネタバレになってしまいますが、
2番のBメロでLINEの着信音が鳴り、スマホにメンバーの着信画面が表示されます。
メンバーからTV電話がかかってきた?と錯覚してしまう憎い演出。
スマホで見るのを前提にした新しい試みですね。
先ほどの動画のリンクがLINEのコンテンツであることからもわかるように、
超特急はLINEと契約してるんでしょうね。LINE Blogもやってるしね。
超特急の良さをフルに発揮しています。
物語だけでなく、ダンスシーンもきちんとあります。
これも一人一台ずつのカメラで撮影されているので、まるで昨今のソーシャルディスタンスのような演出です。
でもむしろディスタンスが作品として生きている。
これを3年も前に作っていたんだなあ。
眞鍋海里さんという若手クリエイターさんが手がけた作品とのこと。
演者の魅力、グループのコンセプト、歌詞の内容が余すことなく生かされていて、
リスナーの体験型というユーモアもあります。
素晴らしいクリエイターさんですね。
超特急って、クリエイター魂を刺激するというか
この人たちを使って何かやりたいな!?って思わせる魅力がある。
そして超特急は、
クリエイターの「こういうのやりたいんだけどな~~!!」ってモヤモヤを現実のものに可視化してくれる。
「こういうことですよね?出来ますよ!」ってサッと差し出してくれる。
色んな曲を踊って、色んな表現を身に着けているからこそ出来る。
このMVも、
超特急の魅力を最大限に引き出したい!というクリエイターの想いと
それを感じ取って表現する超特急のパフォーマンスが見事にマッチして
「gr8est journey」のファンタジックで巧みな世界観が出来ている。
こんな素敵なMVはなかなかありません。
このMVのラスト、
メンバーの乗った「超特急」は、満天の星空を駆け抜けていきます。
この人たちは「OverDrive」の歌詞もそうでしたが、
明るい道より夜空を走ってる演出が何故か多いですね。
銀河鉄道みたいでロマンチック。
そして超特急が駆け抜けた夜空に、メンバーが直筆で書いたメッセージが浮かび上がります。
ユーキ君はこう書き記しています。
「連結したら生まれるHappy」
もちろんこのMVのことでもあり、
ファンと超特急でもあり、
ファン同士でもあり…。
説明するだけ野暮なのでこの辺で。
こちらのCDに収録されています↓
クリエイターの想いを最大限に表現しているMVはこちらも↓