「ライオンライフ」は、超特急が2016年リリースしたアルバム、Dramatic Sevenの中の一曲。
歌詞はこんな感じ。
歌い出しで
紅い顔をみつめる この目がええんやろ?
と、俺様感を漂わせ、
Aメロで
愛情の裏返しってことで堪忍してや
と、可愛いギャップを見せ、
サビで
君にだけ内緒でさ 言うけれど きっついねん
と、弱さを見せて母性本能をくすぐって来る。
手練れな男の歌ですねw
この曲は、1号車:コーイチ君をイメージした曲だそうです。
(コーイチ君はその後2018年に脱退)
なんで関西弁の歌詞?って感じなんですが、コーイチ君は奈良出身で、普段はコテコテの関西弁をしゃべります。曲のポップな雰囲気に関西弁が合ってますね。
ずっきゅんどっきゅん という子供みたいな歌詞でふざけてんのかと思いきや
もっと裸になって と、どきっとする歌詞もあったりして。
肉食のライオンなのか、きまぐれな猫なのか。
俺様ぶってるけど甘えん坊な、可愛い男性なんですね。
イメージカラーは黒のコーイチ君。最初のイメージは「田中圭に似てる人」だった。
LIVEBlu-ray見てると、オープニングムービーでメンバーがひとりずつ映し出されるんですが、コーイチ君の時の歓声がずば抜けて大きいんですよ。
彼のファンは熱狂的な人が多かったんですね、きっと。
あの歌詞の通りの男なら、そりゃそうだよなあ。
「ライオンライフ」は、「超えてアバンチュール」のように、多種のメロディーが登場します。
AメロBメロサビの編成がごちゃ混ぜになっており、むしろそういう概念があまりなく、
すべてのメロディーが際立ってる感じ。面白いです。
ボーカル:コーイチ君のテーマソングだけあって、まるで歌唱力showかってくらい雰囲気のコロコロ変わる曲で、難しいメロディーをよく歌いあげてるなあ~と。
まだダブルボーカル時代の曲なので、コーイチ君とタカシ君が一緒に歌ってるんですが、この二人は声が似てるんですよね。
最初聞いたとき、「コーイチ君が独りで歌ってんのかな?」って思ったほど。
でもよく聞くと違うんだけど。
それにしても、この曲の2016年のタカシ君と2020年のタカシ君、歌声を比べると、かなり成長してるのがわかります。
コーイチ君というお兄さんが脱退してしまって、タカシ君がどれだけ努力したかがよくわかる。
白がタカシ君。黒がコーイチ君。
さて、コーイチ君の話に戻ります。
実は、超特急に興味を持った最初のころ、私はコーイチ君の歌い方がちょっと苦手でした。
理由は、コーイチ君は結構甘い感じの歌い方で、良くも悪くも癖があるところ。
そしてもうひとつ、LIVEにおいてもボーカルにフェイクを入れがちなところ。
ダンスグループでフェイクを入れると、歌とダンスがずれる感じがして。(もう一人のボーカル:タカシ君が、譜面通りに歌うタイプなので余計に目立つ。)
もちろんダンサーはボーカル基準ではなくカウントで踊ってるので、ぶれることないんですけどね。
長年ファンだった安室ちゃんが、譜面通りに歌う歌手だったので、私はそれに慣れてしまったんでしょうね。
ダンスありきのボーカルは、譜面どおりがいいと思い込んでた。
そんなわけで、最初は、コーイチ君の歌ってなんか苦手かも・・・って思いながら、超特急を聴いてたのですが、
このライオンライフという曲を聴いて、あーこの人って素敵なボーカルだなって思った。
それは、元気になりたいときにライオンライフを聴いてる自分がいたから。
私、歌のうまい人って2段階あると思ってて。
1段階は、リズムや音があっていて、ビブラートや抑揚など、いわゆる基本的スキルがしっかりしている。
プロボーカルとしては出来てしかるべきがこのライン。
2段階は、歌で人の心を動かせること。
この2段階めに辿り着けるボーカルが、本当に歌のうまい人だと思っています。
コーイチ君の歌は、心が動かされる。
心が動くって、別に涙するってことだけじゃなくて、嬉しい気持ちにしたり、笑わせたり、同情したり、リスナーをいろんな気持ちにさせてくれること。
曲の物語に連れて行ってくれる人のこと。
役者の世界でも、演技のうまい役者さんは、その人に共感したり逆に恨みを持ったり、いろんな感情にさせてくれますよね。
私は疲れたときにライオンライフを聴くと、くすっと笑えて元気が出た。
それ以来、何かにつけて、あの“赤い顔を見つめる…”のイントロが無性に聴きたくなった。
楽しい歌って、疲れたときに聴くとかえって気が滅入るときもあるけど、
この曲は歌ってるコーイチ君が本当に楽しそうで、でも一人で勝手に楽しんでるんじゃなくて、楽しさを人に伝えるのがうまい。
ああ歌のうまい人だったんだなぁ、と思いました。
これを聞いて以来、どんどんコーイチ君の歌が好きになっていきました。単純。
この曲、LIVEでは大盛り上がりで、コーイチ推しじゃなくともこの曲が好きな人は多そう。
サビのバックで流れてる音が運動会の定番ソング「剣の舞」みたいなんですが、このライオンライフも運動会でかかってそうなくらい、賑やかで楽しい。
かなり激しめのダンスですが、メンバーも楽しそうに踊っていて、みんなでワチャワチャできる曲です。
7人体制時代までしかこの曲をやってないので、今見ると、人数が多いとパフォーマンスがかなり厚くなるなーと感じます。
ダンスも見どころが沢山あります。
筋肉をはじく「ポップダンス」があったり、体の一部だけを動かす「アイソレーションダンス」があったり、技術をなにげに詰め込んでます。
全員整列して正面向いてやるもんだから、各人の精度が目立つ。かなり練習したんじゃないでしょうか。
敢えて揃ってない、謎のラインダンスも楽しいw
実質、コーイチ君の最終公演となった、 THE END FOR BEGINNINGのBlu-rayで、この曲を踊るユーキ君の楽しそうなこと。
コーイチ君の歌の安心感・安定感の中で悠々と踊ってる感じがする。
超特急の結成時は「コーイチの歌・ユーキのダンス」の二本柱だったのかなーと勝手に思ってます。
左がコーイチ君、右がユーキ君。
コーイチ君が現役でいたころを私は知らないので、彼の脱退についてあれこれ語れる立場ではないですが。
コーイチ君が超特急にいた歴史が、いい思い出としてずっと残っていてくれたらいいなと思ってます。
あの超有名アイドルSMAPでさえ、もともとは6人だったんだよ。
森君というメンバーが脱退した後、いたことはまるで触れてはいけないことのように、何年も封印されてきた。雇用の関係上しょうがなかったんだと思うけど。
でもある時から、SMAPメンバーが「森君!見てる?」とかテレビで言うようになって。
彼がいなかったことになんてしない。というメンバーの意思を感じた。
森君はSMAPの歴史の1ページに存在し続けるんだな と思った。
生きてたら出会いも別れも色々ある。当人同士が望まない別れだってある。
今はまだ無理でも、いつか、「コーイチ!見てる?」ってメンバーが言える日が来るのかなーと思ってます。
こちらのCDに収録されています↓
こちらのBlu-rayに収録されています↓
BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 THE END FOR BEGINNING AT OSAKA-JO HALL [Blu-ray]
- 発売日: 2018/05/23
- メディア: Blu-ray