男性アイドルに興味のなかった私が、
突如ハマったスターダストのダンスグループ
超特急。
超特急の魅力としてよく挙げられるのが
・メインダンサー&バックボーカル
・ダサカッコイイ
・ファンのコールの一体感
です。
もちろんこれらも素晴らしいのですが、でも、彼らってもっといろんな魅力あるよな~って思うんですよね。
私が思う超特急の魅力をご紹介します。
ファン歴が激浅の私ですが、だからこそ冷静に見えているものもあるのでないでしょうか。
超特急の魅力1【ダンスの表現力】
こちら、2015年リリース「Beautiful Chaser」という曲のMV。
まあちょっと怖いけど見てみてください。
1:10で、センターのダンサーが、他のダンサーを殺してますねwww(まだ1番Aメロなのに)
それもドラマ仕立てのMVではなく、ダンスの振り付けの中で。
彼らのダンスを最初に見た時に、素敵だなあと思ったのは、表現力。
彼らは、ちゃんとその曲の登場人物になって踊っている。
自分たちで作詞や作曲するミュージシャンと違って、
彼らは、他人から与えられたメッセージを表現しないといけない。(多くのアイドルがそうであるように。)
じゃあそれを、どれだけ自分のものとして落とし込んで発信できるかが、「表現力」なんですよね。
私はダンスグループに詳しいわけではないのですが、テクニック的に素晴らしいグループは数あれど、
アイドルグループでダンスをきちんと“演じている”グループって、日本にあんまりいないと思うんですよね。
こちらの記事でも書いたんですが、
曲だけ聴くと幸せいっぱいに思えるラブソングでも、超特急はダンサーたちによって、その奥に隠れた不安や寂しさを表現している。
【Billion Beats】愛とはなんだ。命と愛のラブソング。 - PINKに交われば赤くなる
そんな表現力の豊かさが、「何かこの人たちのダンス見ちゃうなぁ」って感じさせる。
カッコいい人たちが踊るグループ というレベルにとどまらずに、一歩抜きんでたパフォーマンスが、彼らは出来る。
さすがダンサーがメインと自称するだけあります。
表現の豊かさが顕著なのはユーキ君で、
この人のダンスは、ダンステクニックを披露するだけでなく、
その曲の世界観を表現するアートとしてのダンスにこだわっているのが見えて、そこがすごく好きです。
伝えようとするエネルギーを感じる。
まあでも、彼のダンスは、テクニックの高さ抜きには語れないんですが。
パフォーマンスの幅が広くて、あの手この手で見るものを楽しませてくれます。
バク宙もなんのその。
きれいですねー。
バク宙って、膝を抱え込んでコンパクトに回る人が多い気がするんですが、ユーキ君は脚が伸びていて回転が大きく見えます。
身体能力が抜群に高い。
そしてすごいのが簡単にやってるように見えること。
クラシックバレエの世界では、優秀なダンサーほど簡単にやっているように見える(見せる)そうで、ユーキ君はまさにそれ。
やってることはどれもこれもすごいんだけど、必死さは全くなく、余裕を感じます。
力強いというより、軽い。
猫がジャンプするような身軽さ。それが彼の個性。
このレベルのアクロバットダンスが出来る人はアイドル界に何人いるんだろう?
そしてなにより、
シンプルにダンスが好きなのがすごく伝わってきます。
彼自身の体から音楽が出てきているかのようなダンスをする子です。
赤白のストライプのサロペットを着ているのがユーキ君。
もちろんユーキ君だけではなく、「超特急に入ってからダンスを覚えた」というメンバーも、日進月歩でダンスに磨きがかかっています
私は2号車:カイ君の表現力も好きで、
彼はテクニック的にはそこまでうまくないんですが(ごめん)、表情でダンスを演じるのが得意。
視線の使い方もうまいです。
カイ君は俳優業もやっているので、自然に曲へ憑依できるのかもしれません。
「アンナチュラル」で石原さとみさんの弟役だったカイ君。アンニュイな美少年。
ダイナミックで分かりやすいユーキ君とは対照的で、カイ君は繊細で余韻の残る女性的な表現がウマイ。
身長が177cmと高く、肉付きもいい男性的な体格なんですが、繊細なしぐさや目線にハッとさせられます。
儚い色気をまとう人です。
コンサートでカメラに抜かれた時、泣きそうな表情や、やるせない笑顔など、なんともいえない演技で魅せてくれます。
切ない曲を躍らせたらユーキ君より勝るんじゃないか?と思う時さえある。
まだまだ伸びしろがあるのが、彼の強みですね。
ちょっと話がそれますが、、
私は安室奈美恵さんが好きなんですが、彼女も「与えられた曲を歌う」という意味では超特急と同じですね。
安室ちゃんは演じて表現するタイプのダンサーではないです。クールに踊るタイプのダンサー。
でも、昔からとにかくダンスの「見せ方」が超絶にうまい。
軽く踊ってるように見えて、実はリズムの刻みが細かくて、すべてのポーズがビシッと決まる。
2時間のコンサート、指先からつま先まで、一瞬の隙もない。
ただ歩いて移動するだけのシーンでも、モデルのウォーキングのようにサマになっている。
DVDをどの瞬間で一時停止してもポーズが決まっている という完成度です。
これが彼女の表現力。
私、安室ちゃんの曲で好きな曲は沢山ありますが、歌詞やサウンドではなく、「この曲で踊ってる安室ちゃんが好き」という理由が多いです。
ダンス抜きにしては語れない。彼女のダンスがあるから、曲に魅力が出る。
「この曲で踊るダンサーが好きだから、この曲が好き」って思わせるパフォーマンス。
ダンサーってそうじゃないと!って思うんです。
音楽が消耗品のように消費されるこの時代に、「ダンスが踊れる」という付加価値は強いと思います。
映像で魅せることができるから。動画の拡散力もありますしね。