「Turn Up」は、超特急が2016年3月にリリースしたシングル「YELL」のカップリングです。
この曲は、数ある超特急の曲の中でも
特にダンスに重きを置いた、「歌詞 < ダンス」の曲。(と勝手に思ってる)
ゴリゴリのトランスミュージックで、ボーカルはエグいとラップとメロディを交互に歌う。
コーイチ君がラップ、タカシ君がメロディを歌うという住みわけもバランスが良いです。
ラップが普通にうまいことにびっくり。
間奏やアウトロが長く、踊ることを前提に作られた曲。LIVEのための曲。
ダンサーをメインとする超特急らしい曲だなーと。
もともと、インストが好きな私なので、こういう曲は好きです。
SKAやJAZZが好きだったころは、
音楽ってじっくりスピーカーの前で聴くものじゃなくて、ノルもの。
または良い意味でBGM的なものでした。
そういう、ダンスミュージックというか、耳心地の良い音楽ばかり聴いてた。
ボーカル無くていいって思ってた時期もあったくらい。
てかボーカルのある曲も「音の一部」として聴いていたなあ
歌詞はあんまり聴いていなかったです。
私は安室奈美恵さんが好きですが、
BGMにするかダンスばかり見てたので歌詞もタイトルすらも知らない曲が今でも多いです。
安室ちゃんワールドにおいては 歌詞 < ダンス でしたね。
安室ちゃんの曲って、ミディアムバラードで聴かせる曲のほうが知名度はあるのですが
ファンの間ではダンサブルな曲のほうが人気が高い。
ファンはコンサートで踊る安室ちゃん前提に考えているからでしょう。
アルバム「_genic」とかはまさにコンサートのためのアルバム。
英歌詞の曲がほとんどで、
聴かせることより踊ることのみに集中したアルバム。
曲は今までの安室ちゃんらしくない挑戦の曲ばかりですが、逆にそこが安室ちゃんっぽい。
過去の成功パターンにとらわれない。
明るいミディアムテンポの日本語歌詞(「HERO」とか)のほうがタイアップが付きやすく売れるんですが、
そういうジャンルに安住しない。
いつもいつも過去の自分を壊して超えてくる。
それが安室奈美恵でした。
「Turn Up」もそういった意味では似ています。
A面の「YELL」はタイアップがいかにもつきそうなポジティブなメロディー、
結婚や新天地に臨む人への応援ソングです。
(実際ドラマのタイアップがついてたみたい。)
そのB面である「Turn Up」は打って変わって、一般ウケを無視したゴリゴリのエレクトロダンスナンバー。
日本語歌詞の部分もありますが、エフェクトが強くあまりはっきり聞き取らせず
歌詞も音として扱っているように思えます。
私は「YELL」より 「Turn Up」のほうが超特急ポイなあと思ってます。
メインがダンサー というコンセプトに合うし、
彼らはちょっと癖のある曲を踊るのが似合うし、うまい。
「Turn Up」の時のダンサーはとにかくガツンガツンに力強く踊っています。
一曲踊ったら2kgくらい痩せそうなほどハード。
何気に難しいダンスと思いますが、
一糸乱れぬダンスってかんじではなく、
むしろ乱れていいからとにかくアゲていけ!みたいなラフさ。
「踊れゴルァァァア!!!!!!」
みたいなノリ。
もう超特急もファンも一体になってぶっ飛んでいくトランスぶりが楽しい!
完全な沸かせ曲です。
これBOYS GIGでやったらヤバそうだなあ。
【※男性専用車両※】超特急のBOYS GIG - PINKに交われば赤くなる
鉄板で盛り上がるのでよくLIVEでやるみたいですが、
私は2016年の SynchronismTOURのバージョンが好きです。
この曲をリリースしたときの超特急は7人だったんですが、7人全員でヘッドバンギングするサビがめちゃかっこいいです。
あとTurn Upって小さい会場で客席と近い距離でやるほうがいい気がする。
クラブ感が出るからかな?
ファンも超特急と同じ振り付けをやっていて、一体感が伝わってきます。
このLIVEでは、CDに入ってないエレキギターの音が入ってるのがかっちょいいですよん。
JAZZテイストのクールな超特急が見られるLIVE↓
同じエレクトロ系でもPLAY BACKはもうちょっとライトな感じです。
Turn Upは こちらのCDに収録されています↓