超特急のボーカルタカシ君は、
本名:松尾太陽(まつおたかし)としてソロ歌手活動もしています。
タカシ君はもともとボーカル志望で芸能界入りしたわけではなく、
「カラオケ好きな中学生」くらいのかんじで超特急に入ったらしいのです。
なので超特急のデビューした2012年では本当にまだ初々しいボーカリストだったのですが、
それから地道に場数を積み、彼の真面目で努力家な性格のおかけでみるみる成長し、
ついに2020年9月、松尾太陽としてソロデビューを遂げました。
ソロ活動の経験は超特急としての活動にも生かされており、タカシ君自身も「超特急の活動にも還元したい!」と言ってた気がします。
2020年以降、ボーカリストタカシ君の成長はめざましいですね。
表現力が増し歌い方が垢抜けた感じがします。
さて松尾太陽としてのソロデビューアルバム「うたうたい」。
もう2年前のアルバムなんですね。
アルバムのリード曲である「Sorrow」は、超売れっ子のVaundyさんが曲を提供したという力の入れっぷり。
太陽君の当時の年齢や声や雰囲気にピッタリで
今でも聴くたびに、いい曲貰ったよなーと思ってます。
松尾太陽 「Sorrow」 Music Video
ちょうど二年前の今日、このMVが解禁になったんだよなあ。
サビのキーが結構高いんですが地声で歌ってますよね。
彼の声は裏声もきれいなんですが、地声で高いキーを出してもキンとした感じがせず、明るく優しい感じが好きです。
この曲、Vaundyさんがどういうイメージで書いたか知らないけど
「数年前に恋人を亡くした主人公」というストーリーが私は勝手に浮かんできます。
最初は別れた恋人を思い出す曲かなーくらいに思ってたけど、いや、これただの別れじゃなくない?
曲調が爽やかなので見落としがちだけど、けっこう喪失感半端ない重い歌詞です。
十代の一番純粋な時期に恋に落ち、相手は思い出の中のヒロインのまま。
自分だけ23歳の大人になってしまった主人公。
MVに「生と死」を感じたのは私だけでしょうか。
カラフルな部屋に黒い服の太陽君。海辺を歩くシーンも太陽君だけモノクロ。
太陽君が見つめる小さな黒い金魚。あれは何を表してるのでしょうね。
MVは白黒の映像で始まるのですが、白黒の景色がパッとカラフルになったかと思ったら急にまた白黒に戻る瞬間がある。
悲しみから抜けたかと思ったらまた戻ってしまう。
明るいメロディと裏腹に、歌詞は現実と妄想を行ったり来たりしてるような心の不安定さで何とも切ない。
太陽くんが泣いているようなシーンが何度か出て来るのも印象的です。
彼の声は明るい曲向きと思っていましたが、
この曲くらいの絶妙なエモさを出すのがだんだんうまくなってきてる気がしてます。
のちにリリースされる超特急の曲にも生かされているのでは。
ソロ活動が良い経験になってるんだろうなー。
夏になるとこの曲を聞きたくなるので、最近よく聞いています。
切なくて爽やかで気持ちいいですよ。
無観客ですが、LIVEバージョンもあります。
太陽君の緊張がとっても伝わりますw難しい歌だなこれ。
超特急はダンスがメインのせいか結構ファンタジックな非日常的で派手な曲が多いんですが
松尾太陽の曲は日常のさりげないシーンが浮かびます。
特にこのSorrowはいかにも歌唱用の曲って感じなので、松尾太陽でしか味わえない魅力が溢れています。
超特急タカシ と 松尾太陽、それぞれボーカルの世界を楽しんで聴くのも良いですよ。
松尾太陽デビューミニアルバム「うたうたい」↓
こちらはフルアルバム。太陽君の自作曲もあり↓