【Fashion】ボーカルの歌唱力に酔いしれたい、アンニュイな一曲。

「Fashion」は、超特急が2018年リリースしたシングル「Jesus」のカップリング曲です。

 

この曲好き。(好きな曲しかレポートしてないんですけど。)

 

 

 曲調はちょっとダブっぽい感じで、浮遊感のある感じ。

とにかく一曲の中でいろんな音を詰め込んでいて、でもゴチャゴチャしてるというよりキラキラしてる。

 

 

ふんわりした中に所々エッジの効いた音が入っており、それに乗せたボーカルのファルセットの声が気持ちいいです。

 

最終的にちゃんとPOPに収まっているのは、癖のないボーカルのおかげかな。

色んなジャンルに挑戦するなあこの人たち・・。

 

 

この曲、音域の幅が広い上にボーカルの声が目立つし、転調も多くて、

けっこう歌唱力がいりそう。

難しそうな歌だな~って思いますが、良く歌えています。

 

彼の歌い方って、あまり感情をこめない感じがするんですが、なぜか結構私は好きです。

ダンスと合わせたときに正確な感じがするし、

無機質で不思議な感じのこのFashionという曲とは、特に相性がいいなーって思うんですよね。

 

 

CDではボーカルの声のバックでいろんなハモリが聞こえるんですけど、

LIVEではあまりかぶせの音も無く、ほとんどボーカルの地声だけでやってます。

(・・・ように聞こえる。Blu-rayでは。違ったらごめんね。)

 

それでも、全然物足りない感じがしないから凄い。

LIVEでこの曲を見るとしたら、ダンサーも素晴らしいんだけど、

ボーカルの歌唱力に酔いしれたいです。

 

LIVEでは、ダンサーも無表情で淡々と踊ってるので、

この曲では「メインボーカル・バックダンサー」のつもりなのかな、と思いました。

 

でもそのダンサーたちの無機質な感じが、とてもこの曲に合っていて素敵です。

そういう「引き」の演出もうまい・・・。

 

 

 

さてさて、歌詞なんですが、

歌いだしが

「You make me crazy...」ですよ。

もうこの時点で、普段の超特急とは違うな、と。

 

全体的にアンニュイで、大人な雰囲気のスローナンバーです。

 

魅力的な女性に翻弄される情けない僕、でも夢中になっていく・・・

みたいな内容でして、これも超特急的には珍しいよね?

 

超特急のラブソングって、わりと幸せな曲や攻め攻めの曲が多い中、

この曲のやるせなさ、グレーな感じがとても大人っぽくて、セクシーです。

 

いい男が、女に翻弄されるって曲、個人的に好きなんです。

 

古今東西、ミリオンヒットを飛ばしてる曲は、殆どが失恋の曲であることからも分かるように、

幸せより不幸せのほうが人は共感しやすい。

 

未練たらしい男、翻弄される男、情けない男。

そういう歌詞のほうが、リスナーの共感を得やすいですよね。

 

そんでボーカリストがいい男であればあるほど、私は刺さります。

 

 

歌詞の登場人物は「僕・君・他のだれか」と、割とドロドロした男女関係なのに、

最後の “夢のままで” というフレーズで、

僕と君の関係がとてもきれいで幻想的なものになっています。

痛みさえも甘美な世界。

 

恋愛の歌なんだけど、

ラブソングだのバラードだのという言葉がしっくりこない不思議な曲なんですよね。

 

 

 

A面では受け入れられにくい曲のかな?

めっちゃオシャレな曲だと思いますけど。ファッションだけに?(笑)

 

 そうそう、

タイトルの「Fashion」ってどういう意味なのかなと思ってるんですけど

Fashionのように恋を楽しむ女性 ということなのか

Fashion=装う=本心を見せない女性 ということなのか・・・

いずれにしてもこの女性を指しているのかなーと。

 

 

これ10代のころに聞いてたら「なんか暗い曲」で終わってただろうなあ。

今聞けて良かった。

 

こちらのCDに収録されてます。A面の「Jesus」がめちゃめちゃ明るい曲なので、ギャップが凄い↓

Jesus (通常盤)

Jesus (通常盤)

  • アーティスト:超特急
  • 出版社/メーカー: 株式会社SDR –Music-
  • 発売日: 2018/08/08
  • メディア: CD

 

meg-music.hateblo.jp