2012年10月リリース、2ndシングルShake bodyのカップリング曲。
超特急のCDデビューが2012年の6月なので、超・初期の曲ですね。
タイトルであるpanipaniは「panic」が語源。
電車で見かけたとある子に一目ぼれし、その子にアプローチしようとpanicになる主人公の曲です。
ピュアな歌詞なのに、重めの電子音とラップで構成されてるというミスマッチなのが面白い。
低い一定のベースがずっと続き、それにラップが重なる。
サビが
ピーポピーピポ panic panic
という歌詞の繰り返しだけなのも、主人公のpanic感が伝わってきます。
最初聞いたとき、ベースラインがなんかに似てるなーって思ったんですが、椎名林檎の「浴室」だわ。
音が結構凝ってます。
ゴリゴリのエレクトロなのに、
ところどころで、アコーディオン風のジングルのようなメロディーが一瞬入ったり、
ラップの途中で自粛の“ピー”という音が入る遊びも面白いし、
この時代にボーカルチョップ(声を細切れにする加工)を入れるのはJ-POPでは先取りだったと思います。
で、
音が良い分、歌唱がちょっと物足りないな…って思ってたんですよね。
曲の大半がラップなんですが、まだ歌い方とかおぼこい感じで。
「あー、、、まぁデビュー間もないアイドルのカップリング曲ってこんなもんか。」と思ってたんですけど。
その翌年の2013年のLIVEだと、
かっこよくなってんの。
「panipani」 @Zepp DiverCity 2013.12.24
これ、上のSpotifyの原曲のレコーディングから一年ちょいですよ。
この人たちはほんとにLIVEで曲を化けさせる。ダンスがあるからってのが大きいですが。
まだ粗削りなところもあるけど、
空気をモノにするというか、“掴み”というか、LIVEでしか味わえない一体感を作るのがウマイ。
この時、全員まだ十代です。
生歌なのは言わずもがな見てわかると思います。
ボーカルはレコーディング時からの成長が伺えます。
ダンサーは、今の超特急と違ってマイクを付けてないので、
特に何か煽る言葉を発するわけでもないのに、
シンプルにダンスだけで盛り上げています。
ボーカルの高速ラップと、ところどころセリフの掛け合い、
ダンサーは壊れたロボットのように無表情のロボットダンスをかましまくる、
というカオスなパフォーマンスなんですが、
こういう謎コンセプトをハイクオリティでキメてくるのが超特急。
そして、袖下のフリンジとカラータイツという安定の謎衣装もクール。
これが普通のストリートファッションとかだったらつまんない。
ステージの上手下手にボーカルを配置し、その間で踊るダンサー。
初期の超特急のスタイルですね。
この曲、コールやタオル回しなどが盛り上がるので、
初期のLIVEでは毎年のように披露されていたようですが、
元ボーカルのコーイチ君が脱退してからはあまり披露されていないようです。
ツインボーカルで歌うからこそ面白さがある曲だからかもしれません。
超特急は新メンバーを募集してるのですが、
もし、ボーカルがもう1人増えるとしたら、
ぜひ「メインダンサーバックボーカル」のスタイルで聴きたい曲です。
超特急募してます↓
超特急は、ステージパフォーマンスがうまいとずっと思ってますが、
こんな初期の頃からもうレベル高かったんだなぁ
曲の雰囲気的に男性限定LIVEのBOYS GIGでやってほしい感もあるなあ。
見れないけどw
【※男性専用車両※】超特急のBOYS GIG - PINKに交われば赤くなる
こちらの2016年LIVE Blu-rayのpanipaniも素敵です。余裕綽々のボーカル二人の掛け合いが最高↓
ダウンロードはこちら↓
超特急は全国ツアーの真っ最中です。まだチケット買える会場も、もしかしたらあるかも・・!?↓
bullettrain.jp