BULLET TRAIN Spring Tour 2023「B9 Unlimited」レポ

ダンス&ボーカルグループ超特急のワンマンLIVE

「B9 Unlimited」のレポートです!

 

BULLET TRAIN Spring Tour 2023「B9 Unlimited」

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6月に、超特急のホールツアー「B9 Unlimited」に乗車してきました。

(超特急ワールドではLIVE参戦を“乗車”という。)

 

このツアーは数年ぶりの「声出し解禁」でした。

ファンのコールが入る曲が多い超特急のLIVE、やっぱりコールがあると盛り上がり方が違う!

 

ステージセットはアルバム「B9」のジャケットに似せたような、立体的なで高低差のある骨組みのセットでした。

アルバム「B9」↓

B9

セットじたいは無骨な作りで、特別な装飾などは無かったですが、そのぶん色んな風景に化けられる感じ。

 

このジャケットと逆で、上手側が高くて下手側が低く、

中間の段もちょうどこんな感じのセットでしたね。

 

もちろんもっと大きいし、最上段はかなり高いです。

4〜5メートルくらいあったんじゃないかな?

そして中央に大階段がありました。

 

このセットを、全員のメンバーが余すところなく使っており、とても良かったです。

 

超特急って、私が今迄行ったLIVEではセットの高低差を使ったダンス演出ってあまりなかった気がします。

全員が同じ段にいるか、板にいるかのどちらか、みたいな。

 

でも今回は、まさにこのB9のジャケットのように、セットの色んな所にメンバーがいて目が楽しかったです。

 

高低差を使った演出って、フォーメーションの配置を考えるのが大変ですし、

移動も忙しいし、もちろん危険も伴うし、

リハも直前にならないとできないことも多いので、平面ステージよりも負担が大きいと思います。

 

でも、演出に「高さ」があるって、やっぱショーのクオリティが上がる感じがする。

 

昨年メンバー追加して5人→9人になった超特急。

人数が多いからこそこういう演出が出来るんだなあとワクワクしました。

 

「B9 Unlimited」のテーマ・演出

この公演は、

夜から始まり→夜明け→昼→最後にまた夜になる 

というテーマでした。

曲や衣装、映像演出もそれに合わせて作られていました

 

あ、そうだ、まずこれは言わせてほしい。

映像演出のセンスが良くなった!

 

今までのLIVEではたまに「なんか‥映像がダサイ・・」って思うことがあったけど、

今回は全体通してセンスが良かったです!

デザイナー変えたのかな!良かった!(酷)

 

 

「B9 Unlimited」@福岡市民会館 セットリスト

セトリはこんな感じ。

1:MORA MORA

2:KNOCK U DOWN

3:Beasty Spider

4:Kiss Me Baby

MC

5:Winning Run

6:No.1

7:Thinking of You

8:シャンディ

9:Before Dawn

MC

10:Typhoon

11:Re-TRAIN

12:Burn!

13:ラキラキ

14:激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームわ~るど

15:超えてアバンチュール

16:バッタマン

17:fanfare

18:Together As One

 

ここからアンコール↓

19:gr8est journey

MC

20:SAY NO

21:Call My Name

 

1:MORA MORA

 

一曲目はこの曲だろうと思っていました。

アルバム「B9」のリード曲。

全員黒っぽい衣装で、「夜」の世界観がばっちり!

 

アルバムのテーマ通り、Coolでスタイリッシュな超特急です。

 

 

2:KNOCK U DOWN

 

この曲はステージのツラ全面に棒カーテン?紐のれん?みたいなのが降りてきました。

イメージ的にこういうのですね↓

item.rakuten.co.jp

 

あのカーテンは、雨や雲をあらわしているのかな~、と思いながら見てました。

 

この後も、何回かこのカーテンが降りてくる演出があり、

遠目から見る分にはカーテンに照明が当たって綺麗でしたね。

 

ただ、超特急はこのカーテンの向こうでパフォーマンスをするので、

ステージに近い席のほうが視界が遮られてる感じがして、かえって気になるかもしれません。

 

あと両サイドの席の人は、角度によってはパフォーマンスが見にくかった人もいるんじゃないかな・・。

 

 

7:Thinking of You

 

この曲で「夜明け」をイメージしたグラデーションの衣装へチェンジ。

 

 

8:シャンディ

 

この曲ではボーカルの二人が椅子に座って歌っていました。確か。

こういうキーの高い曲で座って歌うのってけっこうキツイと思います。

立っている時と腹筋の使い方も違うし、足に力が入らない分、声も出にくいはず。でもよく歌えてたな。

椅子がセットの中段くらいにあったのも高低差が生かされてて良かったです。

 

この曲も例のカーテンが出てきてました。

室内で雨の音を聞いてる感じ?

もうすぐ夜が明けます。

 

 

9:BeforeDown 

 

この曲は2019年のリリースでしたが、やっとこのLIVEで披露となりました。

BeforeDown=夜明け前 という意味のタイトルが、LIVEのテーマに合っていたから採用されたのかな。

衣装が、このタイトル通りの、うっすら明るくなり始めた東の空のようなグラデーションのセットアップ。

曲の雰囲気にぴったりですごく綺麗だったなー

 

この曲のリリース時、ボーカルはタカシ君1人だったので、

原曲ではタカシ君1人で歌っているのですが、

今回の公演では、昨年新メンバーとして加入したシューヤ君と二人で歌割りし直してました。

 

そして、個人的にはこの曲はシューヤ君のほうが似合う気がしました。

歌割りも結構シューヤ寄りだった気がする。タカシの曲なのに…。

 

シューヤ君はタカシ君より年上なんですが、声や見た目が若いので、

実年齢を知らない人からしたらシューヤ君のほうが年下に感じると思います。

 

BeforeDownは、初めて結ばれる恋人同士の初夜の歌と私は解釈してます。

なので結構、歌詞が若くて青い。

なのに、曲調はやたらアンニュイでセクシー。

これがなんか不思議な感じがしてたんですよね。

 

でも今回、シューヤ君の声で歌うとスッと馴染みました。あーこれだ、と。

 

ダンサーも、この曲が似合うのは25歳くらいまでかなぁ

そこを越えるとちょっとアダルトさが出て曲とミスマッチな気が。

 

若手の新メンバー4人が加わったことで、この曲がうまく表現できるようになった気がします。

 

新ボーカル: シューヤ君の加入で、

超特急が歌える曲の可能性は更に広がったと思います。

ニゾンとしても勿論だし、彼の声質はタカシ君とは別の魅力があります。

 

そしてこのBeforeDownのように、

過去にリリースした曲をシューヤ君が歌うと、

また違った味付けで聴くことも出来るという面白みもあります。

 

 

10:Typhoon

 

夜明けを過ごした恋人たちの下に、台風が来ました(笑)。

 

衣装はダメージデニムのセットアップにチェンジ。

この衣装が一番みんな似合ってる気がしたなあ!

腕に、衣装としてフェイクタトゥーを入れたメンバーも何人かいて、

またスニーカーをメンバーカラーにするなど、凝ってました。

 

あ、今回のLIVE、あとから気付いたけど「メンバーカラーの衣装が一着も無い」という、超特急にしては珍しい公演でした。

 

アイドル業界の常識、イメージカラーという戦略。 - PINKに交われば赤くなる

 

このTyphoonの時、大画面に映る映像演出がかっこよかったです。

歌詞の英語バージョンが台風並みのスピードで画面に流れ、

瓦でも飛んでってんのかみたいな大乱闘感。

まさに台風の中でダンスする超特急。

 

そしてサビの

Typhoon 巻き起こせ!

の歌詞と共に

スクリーンでは黒地に赤い文字でTyphoonという文字が点滅し続けるのですが

なんかこれが「DANGER!!!」みたいで。

本当に台風来てんじゃん!!(?)という危機感を感じる。

曲の疾走感を良く表わせていたと思います。

 

この後

Re-TRAIN→Burn!→ラキラキ→激おこ と、アップテンポ系の曲が続き、

LIVE終盤へ向けてのを全力疾走を感じます。

 

ああ超特急のLIVEらしくなってきたぞ・・!

スタミナは大丈夫か!?

 

 

15:超えてアバンチュール

 

「激おこ」で、メンバーが客席を駆け回るという大盛り上がりの演出をかまし

客席の興奮が最高潮の状態のまま、

満を持してLIVEの定番曲、超えてアバンチュールの登場。

 

超特急のオハコである全力おふざけ曲です。

 

この曲、毎回思うけど、出だしのぶち上げ感がすごい。

 

この曲のイントロが流れた瞬間、

客席の空気が一瞬でぶわっと沸き上がるんですよ。

燃え盛る炎にガソリンぶちまけたみたいな大爆発が起こります。

 

Blu-rayなどのライブ映像で第三者として見てると、変な歌詞に変なダンスだなーって程度の感想だけど、

実際のライブ会場でオーディエンスとして参加すると、体感がぜんぜん違う。

 

超特急の曲でおふざけ曲は数あれど、その頂点は、やっぱりこの「超えアバ」だな…と思います。

 

多分LIVEでやるのにすごーく技量のいる曲だと思う。

演者が羽目を外してふざけすぎてもいけないし、ダンスもめっちゃハードだし、歌の息継ぎもしにくい。

 

超えてアバンチュールを、完全に自分のものにして使いこなしている一桁号車(結成時からのオリジナルメンバー5人)は、やっぱ凄いなと思います。

 

そして、

こんな真面目なこと考えながらこの曲を聴いてんのは、この会場で私だけだろうな

と思ったら笑けてきたので、サビは全力でコールしました。

 

こんなにドキドキしてるのは!

\ユーキのせい!ユーキのせい!/

 

サビで、自分の推しの名前をコールするのがこの曲の醍醐味!

何気に初コールでした。

meg-music.hateblo.jp

 

 

17:fanfare

 

超えアバ、バッタマンと嵐のような大乱闘の曲が続いて、

ここで爽やかな高揚ソングの「fanfare」

 

いつのまにか激しい台風は過ぎ去り、

スクリーン全面に青空が映し出され、一気に晴れやかなムードに変わりました。

 

fanfareの特徴である「Oh〜♪Oh~♪」という大合唱のコーラスを観客が歌います。

その歌声はどんどん大きくなり、会場が一体となっていく。

 

何年も待ち望んだ声出し公演

 

青空をバックに、セットの最上段のセンターで、両拳を空へ高く突き上げ、

観客のコーラスを全身に浴びていたのは、ユーキ君でした。

 

この時の満面の笑顔。

 

私も、遠い3階席から、彼に少しでも届くようにコーラスしました。

青空に溶けていきそうなほど嬉しそうなユーキ君の姿がとても印象的でした。

meg-music.hateblo.jp

 

 

18:Together As One

 

本編ラストのこの曲。

アルバム「B9」のラストナンバーでもある、壮大なバラードです。

ステージは暗くなり、青空は美しい星空に変わりました。

 

そして、いつも後ろにいるボーカル二人がステージ前方に立ち、

いつも前にいるダンサーたちが後ろに下がり…

座った。

 

え!?座った!?

 

そう、ダンサー全員が、セットに座ってしまったのです。

え、踊らないのか…?これは初めて見る光景。

 

ボーカル二人にスポットが当たり、歌が始まると、

ダンサーたちは座ったままで、手でダンスを始めました。

手話のように。

 

そういうことか…!

 

そうか、今はなのです。

夜が明けて、雨が降って、激しい台風が来て、快晴になって、また夜になった。

 

1日の締めくくりのような優しい、でも力強い、手話のようなダンス。

 

 

ラスサビからは、メンバー全員がステージ前面に横一列に並び、

ここでも踊ることはせず、

ファンの一人一人を見つめるように客席を隅々まで見渡していました。

 

その目線は力強かった。

君たちも一緒に行くんだよ、と伝えてくれている気がしました。

超特急は「ファンもメンバー」というコンセプトです。

 

美しいボーカルの最高のフィナーレで曲は締め括られ、

気づけば、セット中央の大階段が門のように左右へ開いていました。

 

ステージは満点の星空。

 

その門に一人ずつゆっくりとハケていき、

超特急は星空に消えていきました。

 

彼らはまた次の「夜から始まる」ステージが待っている。

次のステージへと、夜空のなか列車を走らせていく。

 

夜から始まり、夜に終わる「B9 Unlimited」の公演でした。

 

 

 

「B9 Unlimited」乗車してみて

この公演、演出がとても良かったので、アリーナクラス以上の会場が似合う気がしました。

アルバム「B9」じたい、大箱会場向けの曲が多い気がするし。

小さいホールが会場なのが勿体無いな~と思いながら見てました。

 

でもホール公演だからこそ、全国を回ってくれたり、何公演も出来たり、

客席へメンバーが降りてくれたりという演出もあったので、

まあ良い面もあったのかな。

 

 

そういえば、私、超特急でアルバムツアーに乗車したの、初めてです。

「アルバムをひっさげたツアー」じたいが、超特急において久しぶりなんじゃないかな?

「B9」を聴きこんでいけば初心者でも参戦しやすいツアーだったと思います。

「B9」が結構かっこいい系に全振りしたアルバムなので、

おふざけ系でも可愛い系でもない、スタイリッシュな超特急が堪能できました。

 

 

ここ数年、ファンがどんどん増えているので、初めて乗車した人もきっと多かったと思います。

全公演がソールドアウトでした。

 

次のワンマン公演は年末かな?楽しみです。

 

 

 

 

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