LIVEが当たり前じゃない時代

安室奈美恵の2011年のLIVE STYLEツアー。

 

震災直後で安室ちゃんもファンもいろんな思いがあった上での公演。

今LIVEをやって良いものなのかというご時世。

 

大幅なスケジュール変更があり、中止公演は3割近く。

なんとか開催された公演は節電を意識してか薄暗い照明となった。

正直100%の演出ではなかったと思う。

 


安室ちゃん本人も心身の疲労が多かったのか、横浜アリーナ公演は声の不調で開始30分で中止→後日振替となった。

 

普通の人間なんだから体調を崩す日もある。

でもこの頃はいろんなプレッシャーやストレスが多かったんだと思う。

 

 

完璧なパフォーマンスを目指すからこその中止だったのは、安室ちゃんのストイックさをよく知るファンのだれもがわかっていた。

 

LIVE DVD見るたびに当時の安室ちゃんの気持ちを考えてしまい複雑な気持ちになる。

 

 
どれだけの重圧に耐えて公演開催を決意したんだろう。

多くのエンタテイメントが中止された時代に、公演数を絞って開催することさえ賛否あったんだろう。

 

演出を最小限に抑えたアンコール。

地球が映し出されたスクリーンを背景に、いつもはクールな安室ちゃんが涙目で歌う。

 

静かな終演だった。

 

 

安室ちゃんがステージを去ったあと、大画面スクリーンには

HOPE TO BE PEACEFUL WORLD.

AND THANK THE WORLD FOR LOVE.

というメッセージが映し出されていた。

 

 

 生きていること。安室ちゃんのコンサートが見れること。

当たり前のことが当たり前じゃなかった時代。

 


色んな絶望があってあらゆるエンタテイメントが中止されたあの頃に、

ステージで歌い踊る安室ちゃんはファンにとって間違いなく希望でありヒーローだった。

 

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この公演は「チェス」という演出テーマで、安室ちゃんがキングの駒・ダンサーが戦闘部隊の駒になっている。

 

安室ちゃんがめっちゃ踊るし声もよく出てるし、ジャンヌダルクって感じで力強くてかっこいい。 

 

セトリもダンスも衣装も演出もダンサーもすごく良い。

「安室とバックダンサー」じゃなくて、「一つのダンスグループ」感が強い。

 

上のと別バージョン。↓

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今年になって色んなアーティストの有観客LIVEが徐々に解禁されてきてますね。

 

主催側もファン側も色んな思いがあるでしょうが、LIVEが大好きな私にとってはやっぱり嬉しいことです。

 

このLIVEが出来ない状況、なんか以前もあったよなあ・・と思いだしたので書きました。